媒体の種類:学術論文
掲載紙/掲載誌/掲載メディア:Journal of Applied Gerontology
著者:A. Igarashi, M. Takaoka, Y. Fujita, C. Koizumi, N. Miyazawa, H. Matsumoto and N. Yamamoto
エイジフレンドリーな教育が高齢者に対する小学生の介助意識と行動に及ぼす影響: 日本における準実験的研究
要約:
本研究の目的は、日本の小学校で実施された包括的な高齢者ケア教育プログラムが、小学6年生の児童を介助行動に導く意識、介助の必要性の認識、認知症に関する知識、認知症の人に対する態度に及ぼす効果の評価をすることにある。プログラムは以下の3つの要素で構成された:意識向上、認知症を含む高齢者への理解、高齢者への地域支援についての学習。介入群と対照群による準実験的デザインが用いられた。介入群は対照群と比較して、介助意向、介助の必要性の認識、認知症に関する知識、認知症の人に対する態度について有意な改善を示した。結論として、知識の習得と体験学習を組み合わせた包括的な教育プログラムは、若年児童の介助に対する意識と行動を効果的に改善することができる。今後の研究では、高齢者に対する支援行動を促進するための教育的アプローチを改良し、介助行動の変化を調査する。
https://doi.org/10.1177/07334648251358542