CHANGEとは
プロジェクトCHANGEが
なぜ必要か
~いつまでも“最幸”のケアが受けられる社会であるために~
世界に類を見ないスピードで少子高齢化が進む日本。医療・介護の現場では深刻な人手不足が続き、持続可能なケア体制の構築が大きな社会課題となっています。こうした背景のもと、「医工看共創が先導するレジリエント健康長寿社会の構築」をビジョンに掲げて始動したのが、文部科学省・JSTによる一共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)川崎拠点(プロジェクトCHANGE)一です。本拠点は、採択拠点の中で唯一、自治体系機関である川崎市産業振興財団が代表機関を務めており、大学主導の他拠点とは異なる実践志向の環境と文化を有しています。川崎市産業振興財団の研究部門を担うナノ医療イノベーションセンターは、外国籍研究者比率が4割を超える国際的な研究拠点です。その多様性を推進力へと転換する役割を担うイノベーション推進チームが、プロジェクトCHANGE全体の研究推進機構としても機能しています。さらに川崎市には、全国で唯一の市単位の看護協会(川崎市看護協会)が存在します。本プロジェクトの中核である「看護x工学」の取り組みにおいて、看護現場のリアルなニーズの集約や試作品の迅速な評価・フィードバックを可能にする、極めて重要なパートナーです。加えて、研究成果を速やかに社会実装へとつなげるため、かわさきケアデザインコンソーシアム(ケアさき)を設立。看護・ケア現場における労働負担軽減を目的とした製品について、実証研究から事業化までを一貫して支援しています。拠点目標に掲げる「レジリエント」とは、「しなやかで、回復力のある」状態を意味します。工学分野には、想定外の事態に対する脆弱性を低減するレジリエンス工学という研究領域があり、私たちはこの考え方を医療・ケアに応用しています。病はある意味で「災害」であり、できる限り早期に社会復帰できる"防災体制"を平時から整えることが重要です。とりわけ高齢者が体調を崩したとしても、自律的な生活を取り戻し、健康長寿を全うできる社会の実現を目指し、私たちは次の3つのターゲットを設定しています。
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1
患者さんに寄り添えるケア環境を実現
(ナーシングエンジニアリング)― ケアを提供する側のイノベーション
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2
加齢による身体の衰えを遅延
(ロンジェビティテクノロジー)― ケアを受ける側のイノベーション
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3
健康長寿イノベーションを加速する
社会基盤を構築(共創の場)― 社会基盤のイノベーション
本拠点のビジョン
「CHANGE」は産学官共創プログラム
「COI-NEXT」のプロジェクトです
「COI-NEXT」
共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)は、大学などが中心となって未来の社会像を策定し、その実現に向けた研究開発を推進するとともに、自立した拠点形成を目指す産学連携プログラムです。令和2年度からはじまり、センター・オブ・イノベーション(COI)プログラムの「ビジョン主導・バックキャスト型研究開発」を基に設計されています。
大学のイノベーション創造に対する役割が重要性を増す中で、現在および将来の課題を新たな知とステークホルダーとの協働で解決することが求められています。これには、国の重点的支援の下での産学官共創によるイノベーション・エコシステムの構築が不可欠です。
本プログラムでは、大学などを中心に企業や地方自治体、市民など多様なステークホルダーを巻き込み、SDGsに基づく未来の社会像を拠点ビジョンとして掲げます。その実現に向けて、バックキャストによる研究開発と持続可能な産学官共創システムの構築を一体的に推進します。この取り組みにより、大学等の強みを活かして拠点形成を進め、国の成長や地方創生に寄与しつつ、知識集約型社会への変革を促進します。
CHANGEの名前の由来
その漢字が示すように「手と目で護る」のが看護。しかし、患者の増加と医療者の減少が起きる超高齢社会では、もっと人の手を機械やシステムに置き換えていかないとケア従事者の負担が増えて現場が疲弊してしまいます。上記のロゴは、COI-NEXTが謳う「変わる」というキャッチフレーズを基盤とし、CHANCEのCにTを重ねるとCHANGEになるという遊び心を加味するとともに、未開市場を意味する「ブルーオーシャン」から朝日のごとく浮かぶアプリコットオレンジの CHANCE に工学のトーンで描いたTを重ねたデザインとなっています。
今をCHANCE(好機)と捉え、優れたTechnology(技術)とTalent(人材)に加えて、変化に対するTolerability(寛容性)そして Thoughtfulness(思いやり)を持って社会を変える活動を私たちは行います。