媒体の種類:医薬業界誌
掲載紙/掲載誌/掲載メディア:医薬経済
医工連携の実践者 青木伊知男 量研機構・上席研究員
要約:
MRI(核磁気共鳴画像法)は、高い空間分解能と優れた軟部組織コントラストを持ち、リアルタイムで深部の画像を取得できる技術です。放射線を用いるCTやPETと比べ、侵襲が低く、治療と診断を同時に行うセラノスティクスの発展が期待されています。青木伊知男氏は、MRI研究の第一人者であり、最近では治療抵抗性のがんに対する「酸化鉄ナノNI造影剤」を開発しました。
青木氏は、北九州市で生まれ、科学や東洋医学に興味を持ちました。明治鍼灸大学での学びを経て、京都大学でMRIに関する研究を行い、後にNIHで脳機能の研究をしました。帰国後は放射線医学総合研究所でMRIの基礎研究を担当し、数々のプロジェクトに携わりました。
最近では、ナノ粒子を用いた造影剤の開発や、酸化ストレスを検知する新しい技術の研究を進めています。青木氏は多くの国際共同研究を実施し、研究者との議論を大切にしながら、創造的な研究開発を続けています。
https://iyakukeizai.com/ikourenkei/detail/145?page=1