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媒体の種類:バイオ工学系専門誌
掲載紙/掲載誌/掲載メディア:日経バイオテク

国衛研の石井部長、EVs製剤の粒子径や純度などの測定法を紹介

ナノ医療イノベーションセンター(iCONM)は2024年7月9日、「もっと知りたい『エクソソーム』のこと」と題したセミナーを開催しました。国立医薬品食品衛生研究所の石井明子部長が「未来の医薬品『エクソソーム』」について講演し、細胞外小胞(EVs)を医薬品として開発する際の品質管理手法について述べました。石井部長は、EVsの粒子径、組成、含量、生物活性、単一粒子レベルの解析の5項目に関する試験方法を紹介しました。

粒子径の測定には、ナノ粒子トラッキング解析や動的光散乱などが有効とされ、各手法の特徴を把握することが重要です。また、EVsの組成と純度については、サイズ排除クロマトグラフィーを用いた評価が推奨されました。含量表示では、粒子数が望ましく、活性成分の量を指標とすることも可能です。生物活性の評価には、培養細胞を使った試験が紹介され、作用機序に基づいた評価系の構築が求められています。さらに、改変型EVsの品質管理方法についても考慮されています。セミナーには他に、東京大学の瀬尾准教授と一木教授がそれぞれ講演を行いました。

 

http://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/24/07/10/12135/?n_cid=nbpbto_mled_am

 

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