「ともに学ぶケア講座」を川崎市立高津高校普通科で実施
プロジェクトCHANGEでは、病院と異なり24時間体制でのケアが難しい地域・在宅医療において、誰もが、いつでもどこでも扱えるケア製品およびシステムの開発を行っています。さらには、「ケアする力」の養成も重要だと認識しており、学校教育の中でそれができないかと、川崎市立高津高校普通科1年生(7クラス、280名)を対象とした「ともに学ぶケア講座」を実施しました。同校の先生方が積極的に関わって下さり、5回の授業を実施。10月14日にその発表会が同校で行われました。プロジェクト全体の統括を千葉大学大学院看護学研究科の五十嵐 歩教授が務めました。教職員の方々への説明、全生徒を対象としたオンラインによる「自分にとっての健康とケア」を考える授業、社会保障制度についての学習とワークショップ、認知症の方の暮らしを描いた動画鑑賞を経て、高齢者への寄り添い方をみんなで考えました。
参観した地域ケアに関わる方々からは、「核家族化でお年寄りに接する機会も減っている中、高齢社会の問題を高校生が考えることは大変意義がある」「生徒たちが高齢者への接し方を、調べ、考え、言葉にしたことで、多くのかけがえのないモノを手にしたと思う」との言葉を頂き、学校教育における「ケアする力」の養成がいかに重要かを認識しました。
写真A: 高齢者への接し方についてのクイズ
写真B: 動画の中で、毎日バナナを買ってくる母親に声を荒げてしまう息子の心情を表す
写真C: 認知症の方の便利グッズを考案
写真D: 発表後の総評を述べる八木・川崎市看護協会常務理事(右)と五十嵐・千葉大教授(左)