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高校福祉科で少子高齢化と介護負担について考える授業を開催

9月10日、神奈川県内で唯一の市立高校福祉科を持つ川崎市立川崎高校福祉科で出前授業を行いました。充実した設備が整う同校の介護実習室に集った生徒を5班に分け、まずは、島﨑眞・副PLから、日本と海外主要国の少子高齢化の現状と、川崎市の状況について、そしてプロジェクトCHANGEの概要と活動状況についての説明を受けました。続いて、川崎市看護協会の八木美智子・常務理事から看護師の置かれている現状と工学への期待、そしてこれからの医療を担う生徒たちへの期待について話を伺いました。休憩を挟み、第2校時では、「介護負荷」に関わる要因を俯瞰的に網羅し、それらの相関性を体系化する「因果のループ図」を作成しました。すでに介護実習を実際の現場で繰り返し体験している生徒たちからは、どんどんアイデアがあがってきます。正味30分ほどで立派な「因果のループ図」が出来上がりました。そこから浮かび上がるものは、「科学技術の発展に伴うより実践に即した介護福祉製品の開発」と「ケアに関するより実践に即した市民啓発」。いずれもプロジェクトCHANGEが注力するものですが、鍵は「より実践に即した」というキーワードにあります。前者に関しては、既に介護現場には多くの介護福祉機器があるものの、使い方が複雑であったり、結構な力を要したりするものが少なくなく、現場の声をもっと取り入れる必要性が叫ばれました。後者においては、学校教育の中に取り入れられるべきとの声が多くありました。既に同校では、夏休みに小学生を対象としたケア教育を行っているものの参加者は決して多くなく、その必要性に共感する教員を増やすことが必要だとの声もありました。その他の気づきとしては「ワークライフバランスの適正化」や「フレイルや転倒防止」があげられています。11月に、理工系へ進学する生徒が多い川崎市立川崎総合科学高校科学科との合同ワークショップを予定していて、これらの解決策に関する話し合いが成されます。

 

 

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