研究成果

学会

媒体の種類:学術論文
掲載紙/掲載誌/掲載メディア:International Journal of Environmental Research and Public Health

著者:M. Takaoka,*, A.Igarashi, T. Yasaka, Y. Sumikawa, K. Yoshioka-Maeda, C. Honda, H. Matsumoto, H. Kugai, A. Futami and N. Yamamoto-Mitani

日本の地域住民のための「ケアする力」に関する合意形成:修正デルフィ法による研究

要約:

 

日本の急速な高齢化は、市民が自らと他者のケアに積極的に参加できる新たなアプローチを必要としている。しかし、この重要な地域役割に必要な具体的な能力を定義する包括的な枠組みはまだ確立されていない。したがって本研究は、地域住民のための「ケアコンピテンシー」という新たな概念を定義し、その包括的な構成要素リストに関する合意形成を目的とした。ケアコンピテンシーを定義し、10名の看護研究者を対象とした修正デルファイ法(RAND/カリフォルニア大学ロサンゼルス校)を用いて項目リストを開発した。項目は日本の看護教育モデルコアカリキュラムを基に改編し、計528項目を評価・精緻化した。本研究では、ケアコンピテンシーを「エビデンスと意図的な選択に基づき、自己・愛する者・地域住民のウェルビーイングを維持するために知識・技能を獲得・活用する複合的能力」と定義した。デルファイ法により151項目のケアコンピテンシーが特定され、相互支援と効果的なケア実践を育成する世界的適用可能な教育プログラム開発の基盤となる新たな枠組みを提示した。
 

https://doi.org/10.3390/ijerph22121774

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