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媒体の種類:全国紙
掲載紙/掲載誌/掲載メディア:読売新聞

膝の痛みにmRNAで軟骨摩耗防ぐ、東京医科歯科大などのチームが治験へ…整形外科で実用化なら初

要約:

研究開発課題3に所属する位髙啓史博士(東京医科歯科大学教授)らの研究チームが、高齢者に多い変形性膝関節症の患者を対象に、メッセンジャーRNA(mRNA)を用いた治験を計画しています。この病気は膝の軟骨がすり減り、痛みや運動障害を引き起こし、高齢者の健康寿命を短縮させる要因となっています。研究チームは、mRNAを使って膝軟骨の細胞の機能を高める新しい再生医療の治験を目指しており、2030年代の承認と普及を予定しています。

治験では、mRNAを微細な膜で包んだ粒子状の医薬品を使用し、膝の細胞に直接届ける計画です。動物実験では、軟骨の摩耗や関節変形を抑える結果が得られています。治験は少人数から始まり、安全性が確認されれば参加者を増やし、有効性を検証する予定です。

位高教授は、mRNAを用いることで、患者の身体的・経済的負担を軽減し、将来の手術を避けられることを期待しています。mRNA医薬品は短期間で大量生産可能で、最近の研究増加により、日本が国際的な開発競争で優位に立つ可能性があります。

 

http://www.yomiuri.co.jp/medical/20240821-OYT1T50061/?fbclid=IwY2xjawE4i0dleHRuA2FlbQIxMQABHS7tLPKBG7pbfZv4p60-iI9VUcF12a6mDWvRB6pfs37S7pFCkjDc7CoIkw_aem_Vbzw

 

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