媒体の種類:学術論文
掲載紙/掲載誌/掲載メディア:Science and Technology of Advanced Materials
著者:Makoto Matsui, Yuka Kaihara, Yuto Honda, Nobuhiro Nishiyama and Yutaka Miura
高分子アレンドロン酸の部位活性標的化による骨折治癒の促進
持続可能な社会活動は高齢化社会における主要な目標ですが、運動能力の低下によって制限されています。特に、骨粗鬆症に関連する骨折は高齢者における長期的な行動制限の最も一般的な原因です。したがって、骨折治療の期間を短縮する治療法の開発は、高齢者の生活の質と社会活動を向上させるために不可欠です。本研究では、骨折部位に有効成分アレンドロン酸(ALN)を効率的に届けることができるポリエチレングリコール修飾アレンドロン酸(PEG-ALN)を開発しました。PEG-ALNは酸性pHに反応してALNを放出し、骨折モデルのマウスに全身投与されました。PEG-ALNは骨折部位に選択的に蓄積し、自由なALNと比較して骨の治癒を大幅に加速しました。この研究は、骨折患者のための全身注射可能な医薬品としてのALNの単純なポリマー修飾の有用性を強調しています。
http://doi.org/10.1080/14686996.2023.2286218