研究成果

学会

媒体の種類:学術論文
掲載紙/掲載誌/掲載メディア:International Journal of Innovation Science

著者:Alfonso Avila-Robinson, Kumiko Miyazaki, Nazrul Islam and Shintaro Sengoku

形成的技術革新システムの成長に関する知識視点からのナラティブ:医療機器の事例

本研究の目的は、医療機器の技術イノベーションシステム(technological innoavtion system, TIS)の発展初期段階における、成長のナラティブを分析することである。ヘルスケア分野における画期的な技術であるマイクロ/ナノ流体ベースのポイントオブケア検査(mnPOCT)を事例とした。ここでは、認知的ネットワークと行為者ベースのネットワークに基づき、知識の幅と共有のメカニズムを含むフレームワークを提示する。このフレームワークは、mnPOCT開発当初の10年間に焦点をあて、計量書誌学、ネットワーク分析、統計分析に基づくアプローチを統合したものである。結果、mnPOCT分野においては、技術が出現する典型的なパターンのみならず、特徴的な振る舞いが示された。特に、二日的には科学レベルの貢献が技術レベルと共に多く、また行為者の地理的な集中度が高かった。中小企業、特に新興企業が知識開発を駆動し、大企業はイノベーションの媒介者としての影響力を発揮していた。企業間提携はまばらであり、イノベーションのバリューチェーン全体を通じて、新興企業と大企業の間の補完的な関係性が確認された。これらの提携を通じて、中小企業の知識創造における有意な貢献が示された。

http://doi.org/10.1108/IJIS-12-2023-0281

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