CHNAGE第2回シンポジウムを開催しました

12月11日、川崎市産業振興会館にてCHANGE第2回シンポジウムを開催しました。今回は研究開発課題に関連する「老化制御」「ケアテクノロジー産業」を2つの柱とし、基調講演とパネルディスカッションを実施しました。

はじめに片岡一則 iCONMセンター長が開会の挨拶を述べ、続いて参画自治体である川崎市の福田 紀彦 川崎市長、ご来賓の長我部 信行氏(COI-NEXT共創分野・地域共創分野 第2領域 プログラムオフィサー)、廣野 宏正氏(文部科学省 科学技術・学術政策局 産業連携・地域振興課 拠点形成・地域振興室 室長)よりご挨拶を賜りました。続いて、当拠点のプロジェクトリーダー 一木 隆範 iCONM研究統括(東京大学 教授)が「レジリエント健康長寿社会の実現に向けたチャレンジ」と題し、拠点紹介を行いました。

シンポジウム第1部「期待高まる老化制御の未来」の基調講演では老化制御研究の第一線でご活躍の中西 真 先生(東京大学医科学研究所 所長/癌・細胞増殖部門 癌防御シグナル分野 教授)をお招きし、「老化細胞を標的として加齢病態を改善する」と題して、老化制御研究の最前線についてご講演をいただきました。続いて、研究開発課題3リーダーの西山 伸宏 先生(東京工業大学 教授)より現在取り組んでいる老化制御へのスマートナノマシン研究について紹介しました。
パネルディスカッションでは西山先生がモデレーターを務め、パネリストに中西先生、高橋 暁子 先生(公益財団法人がん研究会)、長田  健介 先生(量子科学技術研究開発機構)、島﨑 眞(CHANGE副PL/iCONMコミュニケーションマネジャー)が登壇しました。老化制御研究の世界的な動向や社会実装に向けた課題などをディスカッションしました。

第2部「ケア×テクノロジーがもたらす未来」の冒頭では「Future Opinion Board」として当プロジェクトの次世代を担う若者のビデオメッセージご覧いただきました。高校生や若手看護師からCHANGEへの期待やケアテクノロジーのアイデアなど寄せられました。

基調講演は経済産業省 医療・福祉機器産業室 室長の渡辺 信彦様より「経済産業省における医療・福祉機器産業政策と将来像」と題しましてご講演をいただきました。日本の医療・福祉機器産業の現状、展望についてデータを示しながら分析されました。
パネルディスカッションでは永井 浩二 CHANGE副PLがモデレーターを務め、パネリストに基調講演者の渡辺様、坂元 昇 先生(川崎市立看護大学学長)、松元 亮 先生(CHANGE研究開発課題2リーダー/東京医科歯科大学教授)、山上 明日様(株式会社SOERUTE代表取締役)、神田 循大 先生(CHANGE特任研究員)が登壇しました。それぞれの立場から認識している看護現場の課題や、工学研究者が看護の現場研修(シャドーイング)に参加する取組みから提案したいことなどの発言がありました。

最後に川崎市産業振興財団の三浦 淳 理事長のより閉会のご挨拶を申し上げ、シンポジウムを締めくくりました。

当日は大学・企業の医学・工学系研究者のみならず、看護、介護、薬局関係者、一般市民を含む幅広い領域から237名が参加しました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

 

開会挨拶 片岡センター長

ご挨拶 福田 紀彦 川崎市長

来賓 長我部 信行 COI-NEXT共創分野・地域共創分野 第2領域PO

来賓 廣野 宏正 文部科学省/科学技術・学術政策局/産業連携・地域振興課/拠点形成・地域振興室室長

拠点紹介 一木PL

第1部 基調講演 中西 真 先生(東京大学医科学研究所 所長・教授)

第1部 講演 西山 伸宏 先生(研究開発課題3リーダー/東京工業大学 教授)

第1部 パネルディスカッション

第2部 Future Opinion Board ビデオメッセージ

第2部 基調講演 渡辺 信彦様 (経済産業省 医療・福祉機器産業室 室長)

第2部 パネルディスカッション

閉会挨拶 川崎市産業振興財団 三浦 淳 理事長

ご登壇の皆さま 記念撮影