10/27(金)~28(土)プロジェクトCHANGE初のリトリート合宿を行いました

令和5年10月27日(金)~28日(土)の2日間、神奈川県の湘南国際村センターにてリトリート合宿を行い、チームの結束を固めました。

特別講演としては、 COI-NEXT 北大拠点の吉野正則PLと、COI川崎拠点(プロジェクトCOINS)でPL補佐を務められた安西智宏・FTI 代表パートナーをお招きしました。吉野PLからは北大拠点の運営方針や活動をご紹介頂き、安西氏からは COINS を振り返りながらプロジェクト運営の勘所を学ぶことができました。

1日目のテーマは「バックキャスティング体験」。事前に日本が直面している超高齢社会とCHANGEについての理解を深めるため、各班対抗のクイズ大会で緊張をほぐしたあと、①超高齢社会を放置するとどれだけ悲惨な未来が待っているかを想像し、②反対に理想的な未来を創造することで、CHANGEのビジョンである「医工看共創が先導するレジリエント健康長寿社会」を具現化、③そしてそれをベースに5つめのターゲットをバックキャスティング的に構築するというグループワークを行いました。特に看護の世界では直面する課題が多くフォアキャスティング的思考になりやすいのですが、バックキャスティング的に物事を考えてくると新たな気づきがあることを参加者は体験できたかと思います。

2日目は、これまで川崎市看護協会が「テクノロジーで解決してほしい困りごと」を看護師にヒアリングし、とりまとめている取り組みをモデルとしたグループワークを実施しました。ヒアリングの対象として現役の看護師さんのほか、プロジェクトメンバーの中から実際に家族の介護をされている方々にご協力頂き、各々の経験や課題としてとらえていることについてお話いただきました。さらにヒアリングのみに止まらず、課題の抽出、解決のためのプロダクトのアイデア提案を目標にディスカッションを行い、プレゼンテーションによってアイデアを参加者全体に共有しました。ニーズを知った研究者だけで研究を進めるのでなく、常に、ユーザーとなるケア従事者との共感を醸成しながら進める「デザイン思考」のプロセスを体験する1日となりました。

リトリートに参加したメンバーから「普段関わることのない企業や病院現場の方と密な議論ができた」「研究者、看護師、企業の方と現場課題の解決策を多様な視点で議論できる非常に有意義なセッション」「プロジェクトの目的をよく理解でき共感することもできた」「短時間でとてもいいアイデアが生まれた」などの声が寄せられました。2日間のプログラムを経て、様々な背景を持つメンバーがお互いを理解し、そこから得た共感を抱いて家路につきました。今後のプロジェクトCHANGEを育てるための良い土壌ができたのではないかと思います。

 

<1日目 挨拶・趣旨説明>

三浦淳 川崎市産業振興財団理事長

一木隆範 プロジェクトリーダー

永井浩二 副プロジェクトリーダー

 

<第1部 講演>

吉野正則 氏 (こころとカラダのライフデザイン共創拠点プロジェクトリーダー、株式会社日立製作所シニアプロジェクトマネージャー)

 

<第2部 グループワーク「バックキャスティングによるターゲット設定」>

<質疑・講評>

三村孝仁 氏(CHANGEプロジェクト アドバイザー)

<2日目 第1部 講演>

安西智宏 iCONM主幹研究員(株式会社ファストトラックイニシアティブ 代表パートナー)

<第2部 グループワーク「看護のミニ『あったらいいな!』」>

 

<表彰>

 

1日目 集合写真

2日目 集合写真