プロジェクCHANGE 第3回シンポジウムを開催 共に創ろう! 健康長寿社会~CHANGE Our Future Together~

 12月13日、文科省/JST「共創の場形成支援プログラム川崎拠点(プロジェクトCHANGE)」の第3回シンポジウムを、ステーションコンファレンス川崎で開催いたしました。プロジェクトが目指す「レジリエント健康長寿社会」を実現するためには、ケア従事者など「ケアを提供する側」だけでなく、「ケアを受ける側」のイノベーションも不可欠であり、本シンポジウムでは、一木隆範プロジェクトリーダー (PL) からのCHANGE概況説明に続き、レジリエントな身体構築に関わる新規創薬モダリティをテーマとした第1部では、細胞外小胞とmRNA医薬を中心に取り上げました。細胞外小胞の世界的研究者である Paracrine Therapeutics社のResearch Director、Sai Kiang Lim博士をシンガポールから招き基調講演をお願いし、東京大学の瀬尾尚宏・特任准教授からエクソソームの分離・精製・特性評価技術について、東京科学大学の位髙啓史・教授からmRNA治療薬の開発について講演頂きました。その後、仙石慎太郎・東京科学大学・教授をモデレータとしたパネルディスカッションでは、国立医薬品食品衛生研究所の井上貴雄・部長およびNANO MRNA社の秋永士朗・社長をパネリストに迎え、mRNA医薬の社会実装における課題について討論しました。
 続く第2部では、プロジェクトCHANGEにより「変わる」社会の当事者となる高校生4名が登壇(私立洗足学園高校から2名、川崎市立川崎総合科学高校科学科から2名)。大手予備校の化学講師であり、8bit.news “SCIENCE NEWS”のキャスターを務める坂田 薫様をモデレータとして、彼らの本プロジェクトへの考えを引き出すとともに、会場の研究者たちとの討論を行いました。
 本シンポジウムには、医学・工学系研究者のみならず、医療関係者や市民を含む幅広い領域から251名が参加しました。また、来賓としてJSTから長我部信行様、および文部科学省から平野博紀様が出席しご挨拶頂いたほか、福田紀彦・川崎市長からもビデオメッセージが届きました。
 詳細は、3/1発行の産業情報かわさき3月号で報告します。

写真上段・左から:Sai Kiang Lim博士(基調講演)、瀬尾尚宏・東京大学大学院工学系研究科特任准教授(講演1)、位髙啓史・東京科学大学教授(講演2)
写真下段左:集合写真
写真右中段:第2部に登壇した高校生4名
写真右下段:高校生からの質問にコメントする一木隆範PL

<開会・閉会 来賓あいさつ>

左から
片岡 一則 川崎市産業振興財団副理事長/iCONMセンター長/東京大学名誉教授(開会)
長我部 信行 様 COI-NEXT共創分野・地域共創分野第2領域プログラムオフィサー(来賓)
福田 紀彦 川崎市長(ビデオメッセージ)
平野 博紀 様 文部科学省 科学技術・学術政策局 産業連携・地域振興課 拠点形成・地域振興室 室長(来賓)
鈴木 毅 川崎市産業振興財団 理事長(閉会)