プロジェクトCHANGE 第2回リトリート合宿を実施
2024年10月23日
10月18日~19日の2日間、神奈川県葉山町にある湘南国際村センター国際会議場にてプロジェクトCHANGE 第2回目のリトリート合宿を行いました。合計36機関367名が参画するプロジェクトメンバー同士の連携強化を第1の目的とする年1回のイベントですが、今回は「デザイン思考の基礎と実践」をテーマに、参加者74名が8班に分かれ、聴講とワークショップを行いました。
1日目は、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科 神武直彦教授による講演&ワークショップで、『デザイン思考とシステム思考』の基礎を学びました。地域医療における「みまもり」の質をより良いものにするには?というお題に対して、顧客(ケア従事者)のニーズを意識したデザイン思考のみならず、関連するステークホルダーの役割りも交えたシステム思考からアイデアを絞り出し、縦軸に社会的インパクトの大小、横軸に実現可能性の大小で分類しました。最後に、未来新聞を作成することで、ビジョンの可視化とそこに辿り着くためのプロセスを考え、理解を深めました。
2日目は、「ケアビジネスが収益をあげるだけのものではなく、未来の暮らしをよくするものである」という考えを醸成する目的で、株式会社アイ・コミュニケーション代表取締役目次真司氏による『いつも誰かのために~ITベンチャーでありながら、ITが使えない人がお客様。お金が使えない人がお客様~』と題する講演に続いて、近江商人の「三方良し」をなぞらえた「世間良し」について考えるワークショップを行いました。相手のためにどこまでできるのかという視点や事業の成功には他の人からの助けが必要という実体験は、参加者の共感をよび、ビジネスにおいて社会の満足度がいかに重要かを学ぶことができました。
リトリートに参加したメンバーからは、「楽しく考えることができる、そんな気づきの点が起こりよかった」「従来の企業発想と異なるビジネスモデル考案の考え方であった」「ユーザー視点でのツール開発は大変参考になった」「共感、やりたいことを実現するためにひとをさがし続け、出会った人との会話からやりたいことが新たにできてくるサイクルで過ごしてきているように思った」などの声が寄せられました。また、1日目の最後には意見交換会も行われ、普段直接顔を合わせる機会の少ない様々なメンバーとも会話を楽しみ、今後のプロジェクトCHANGEの進展につながる良い機会となりました。