市民公開講座「ナノ医療はなぜナノなのか?」を開催

 9月29日、 2024年度第1回 iCONM/CHANGE市民公開講座「ナノ医療は、なぜナノなのか?~生体内に築かれたメッシュサイズを考慮~」をオンライン開催しました。冒頭、片岡 一則iCONM センター長から「ナノ医療」概論として、ナノ医療におけるサイズ効果について説明がありました。続いて、各論として、宮田 完二郎iCONM 客員研究員(東京大学大学院工学研究科教授)からは「ナノ物差し」を用いた生体の隙間測定と組織ごとで異なるサイズ効果を利用した的確な薬物送達について、量子科学技術研究開発機構の青木 伊知男上席研究員からはナノ技術とMRIがもたらす医療の未来についてご講演をいただきました。

 質疑応答では、ナノ医療の応用に向けた臨床研究や今後のナノ医療の課題について、活発な議論が交わされました。当日は85名が参加。参加者からのアンケート結果には「とても難しい内容をわかりやすく話してくれた」「最先端の医療を身近に感じられた」など好意的なコメントが並び、 iCONM/CHANGEでの研究に対して共感を持っていただけました。